名付け人気文字「斗」についての四方山話

 2011-03-08
名付け人気文字「斗」についての四方山話





平成10年代に入って、赤ちゃんの命名に「斗」の文字を
好んで用いる親御さんが激増したようだ。

「海斗」(かいと)君、「悠斗」(ゆうと)君、「優斗」(ゆうと)君、
「陽斗」(はると)君、「遥斗」(はると)君などのお名前が
名付けランキング上位に目立つ傾向がある。


この「斗」の字を名付けに用いることについて、三年程前に
YAHOO!知恵袋で、こんな遣り取りが交わされたことがあった。

質問
『名前に「斗」を使う理由は何だ?
字の意味を知っていて使っているのか?
いや、知ってたら、普通使わないだろう。
この字を使う親は決まってDQNバカそうな親、
子供は横着なのが多い。
バカの連鎖の象徴の「斗」…』


ベストアンサーに選ばれた回答

『私の友人は「斗」の字を名付けに使おうとしたら、
年配の親戚の方によくない字だと止められたそうです。
その話を聞くまでは、私も男子の名として格好良い字だと
思っていました。
挌闘家・魔裟斗さんや北斗の拳など強く凛々しい印象があります。
北斗七星のような輝きをと願うこともあると思います。

その時、気になり角川書店の漢和辞典で調べたのですが。
「斗」には「少しの量」という意味があり、そこから転じて
「つまらない人物」という意味がありました。
量りきれてしまう程度の人物ということになるのだと思います。
年配の方や国語に強い方だと気になるかもしれません。
この字の名付けに偏見はありません。
でも意味を知って、私はわざわざ自分の子に付けることは
しないと思います』

別の回答
『斗の字自体は、人名に使うだけのさしたる意味はない、つまらない漢字。
それよりも斗は決斗、斗争、全共斗など、闘の当て字として
認識されている文字。 つまり闘うイメージ。
北斗の拳なんていう、くだらないマンガもあったように、
闘う、ケンカ、などのイメージの漢字。
なるほど、そう考えると質問者の記述も納得いくのではなかろうかな。
いずれにしても人の名前に使う字ではないわな』



そもそも、この無礼千万な質問者の投稿意図は何とも解せないが、
こういう無慈悲なことを言ってはいけない。

「斗」の字は、
物の量を計る為の、柄の付いた柄杓(ひしゃく)の象形である。
転じて、柄杓のような形をしたものを「斗」と言うようになり、
天の南北にある星座、北の七星を北斗、南の六星を南斗とした訳だ。

容量の単位としては、1斗は10升で約18リットルを表わす。
また、「闘」の簡体字でもある。

問題は、この「斗」の字には「少ないこと」「小さいこと」の意味があり、
転じて、「つまらない人物」という意味のあるところだろう。
また、「険しい」「角が立つ」「尖(とが)る」など、人柄としては少々、
好ましくない意味もあるのだ。

であるからして、
例えば「優斗」君の場合、読みように依っては、「優しさが足りない」とか
「陽斗」君の場合は「陽の光が少ない」と解釈出来なくもないのだ。
これでは、親御さんが赤ちゃんのお名前に込めた願いと真逆の意味に
なってしまうことになる。



しかし、文字の意味というものは歴史が証明しているように、
長い歳月を掛けて、時代と共に変転、拡大して行くものである。
親御さんのお話を伺うと、「斗」の字は「北斗七星」「天空に輝く星座」を
イメージされて、名付けられた方々が多いのであるから、人名に用いられる
「斗」の字は、星座「北斗七星」や「南斗六星」のことだと世間も認識する
ようになれば良いのである。

或いは、女の子なら、「純子」「由佳」の「子」「佳」の字、男の子なら、
「太郎」「英之」の「郎」「之」の字のように、名前の最後に付ける文字を
「止め字」(添え字)と言うが、「斗」もこの止め字の一つと割り切って
考えてしまえば、それほど文字の原義に深く拘る必要もなくなるのだから、
問題はないのだ。






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