華やぐ日々よ …詠山史純の愚考拙文録 「愛」の解字 …慈しむ心の形

「愛」の解字 …慈しむ心の形

「愛」の解字 

…慈しむ心の形






「愛」は象形文字を「(旡+心)+夂」と組み合わせた
「会意文字」兼「形声文字」の漢字。

※会意文字(かいいもじ)は既成の「象形文字」を
 組み合わせて、作られた漢字。
※形声文字は、「意味」をあらわす部分と「音」を示す部分を
 組み合わせて作られた漢字。

「旡」の部分は、「アイ」という発音を示す文字でもある。


この、それぞれの象形文字をどう解釈するかに由って、
古代支那人が「愛」の文字を、如何様に考えて作ったものなのか、
文字自体に込めた意味合いの判断に大きな違いが出て来る。


愛の上部の「ノ+ツ」は、「旡」の変形で、立ち姿にしたもの。

「旡」の意味の解釈には……

「旡」は、思いを巡らせ、後ろ髪を曳かれるように振り返る人の象形。
「旡」は、腹一杯食べ、食に飽いてウーンと後ろを向いた人の象形。
「旡」は、胸を詰まらせ、苦しくて仰け反る人の象形。



「夂」は、足の象形で、慈しむ心が赴き及ぶの意味を表わす。
「夂」は、引き摺っている足の象形。


「愛」全体の解釈として……

「愛」は、振り向き見る心の様から、慈しむ人の姿。
「愛」は、後ろ髪を曳かれながら、立ち去ろうとする人の姿。
「愛」は、心残りに後ろを振り向いて嘆く人の姿。
「愛」は、心が切なく詰まって、足が前に進まない人の姿。

子育て400

「愛」には「愛悋(惜しむ)」の意味もあり、「おしむ」とも訓じ、
転じて、「けちけちする」「心残りである」「残念」の意味をも表わす。
「斉国は偏小なりといえども、吾なんぞ一牛を愛(お)しまんや」(孟子)

餌遣り400

「愛」の意味は、「慈しむ」「可愛がる」「恋い慕う」という、他者を
自己と同じように労わろうとする感情が第一義となることからして、
私は直感的に「愛」は、「親鳥が雛鳥に餌を与える姿」の象形では
ないかと考えている。




スポンサーサイト

テーマ : 文明・文化&思想 - ジャンル : 学問・文化・芸術

2011/04/04 05:46 | 概念の映像…視覚的形象COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |