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虚妄の仏教⑦  …省略して、お茶を濁す発想

 2011-10-09
虚妄の仏教⑦

               …省略して、お茶を濁す発想


仏教では一体、何の為に経典を読誦(どくじゅ)するのであろうか。
黙読の上、沈思黙考しても良かりそうなものと思うが。
釈尊滅後500年程も経ってから、インドで創作され、中国で漢訳、
加筆、編集された経典、その日本語に翻訳されていない経典を
我が国の仏教徒はそのまま有り難く音読で読誦している訳だ。

インドの正統バラモン教では、近代に至るまで何千年もの間、
その経典を口誦(こうしょう)に依って伝えて来たように、
原始仏教経典に限らず、経典の口誦伝承はインドの伝統的な風習
であったという。
仏教を受容した中国に於いても、インドでの経典読誦をごく自然に
仏道修行の一環として模倣し、日本は口誦の必然性の理論的根拠など
構築することもなく、読経という行為をただ単にそのまま猿真似した
に過ぎないのだろう。


転読B400


「転読」「転経」という「経典の読み方」がある。
「転読」「転経」という言葉は単に「声を転じて、経呪を読むこと」
という意味で、「読経」と同義語としても用いられるが、私が話題に
する「転読」は「経典の飛ばし読み」を意味する。

「転読」というのは、大部の経典を読誦する際、字句を一々読まずに、
経本の初・中・終の数行のみを読んで、後は経本のページを手繰って、
パラパラと翻転させることで、全巻を読誦したことに代えるという
略読方法である。

主に各種般若部経典の全集で600巻の大部の経典「大般若波羅密多経」
を、法会で読誦する際に行なわれる。
600巻もの膨大な経典を全部読誦することは時間的にも困難である
ということから、大勢の僧侶が寄り合い、経本をパラパラと捲って、
風を通すことで読んだことにするのである。
これは巻物形態の経巻ではなく、折本の経典=経本でなければ、
出来ない所作ではある。


転読A400


仏教寺院には、経典を収納する経蔵があるが、「輪蔵(りんぞう)」
「転輪蔵(てんりんぞう)」という建築様式のものがある。
経蔵全体が回転するように、中央に中心軸の柱が施されている
もので、要するに回転式の書架である。
八葉蓮華を象っているのか、八面の書架を持つ八角錐の形式が
多いようだ。

この経蔵を一回転させると、それだけでそこにある経典を総べて
読誦したのと同じご利益、功徳があると言われていて、押しながら
一周するか、その場に立って、拝みながら回すという拝み方が、
如何にも省略好きの仏教らしくて、愉快なのだ。
どう考えても、それはないだろうと思うのだが。
お百度参りまでする神徒の私としては、誠の尽くし方が随分と
違うものだと訝しく思うのだ。
所詮は、外来宗教に過ぎないということか。


転輪蔵400


「題目(だいもく)」と聞くと先ずはどうしても、日蓮宗で唱える
ところの「お題目」「妙法蓮華経」の5字「南無妙法蓮華経」の
7字を連想してしまうが、本来は、書物や文学作品などの「表題」
「題名」「タイトル」を意味するものだ。
「源氏物語」も「ノルウェーの森」も「題目」という訳だ。

仏教では、経典の題号を言う訳であるから、何も「法華経」に限らず、
「般若心経」も「阿弥陀経」も「華厳経」も「題目」なのだ。
ただ、日蓮が法華経の題目を口唱することが、末代鈍根の者に
相応しい修行であると説いて、それが広まったという歴史的経緯が
あることから、「題目」が主に「法華経の題目」を意味するように
なっただけのことである。

「法華経」というのは略称で、正しくは「妙法蓮華経」という。
鳩摩羅什(クマーラジーヴァ)が「サッダルマ・プンダリーカ・
スートラ(正しい教えである白い蓮の花)」
sad=「正しい」、dharma=「教え」「真理」、puNDariika
=「清浄な白蓮華・因果倶時」、suutra=「仏の説いた経典」
を「妙法蓮華経」と翻訳したことから、日本人も「妙法蓮華経」と
呼んでいる。

ところで、この「法華経」の文字数は69384字であるという。
この69384字ある経典のタイトル「妙法蓮華経」の5字だけを
唱えることで、全部読んだのも同様とする日蓮系諸教団の
「お題目」自体が、省略の発想から生まれているのだ。
「源氏物語を読んだ」「源氏物語を読んだ」と口唱していれば、
「源氏物語」全部読み切ったことに成るという考え方である。

そもそも、「法華経」という3文字の名詞が一般的であるが、
それさえも「妙法蓮華経」5字の略称であるというのだから、
仏教徒はどこまで簡略化するのが好きなのだ。


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