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日蓮の呪縛から解き放たれよ!②…天人相関説に基く立正安国論

 2011-12-26
日蓮の呪縛から解き放たれよ!② 
               
              …天人相関説に基づく立正安国論



日蓮は、1222年(貞応元年)から1282年(弘安5年)の鎌倉時代を生きた
天台僧であり、浙江省天台山国清寺の智(ちぎ《538年-597年》中国の
仏教僧であり、天台宗の実質的な開祖であるが、慧文、慧思に次ぐ第三祖と
位置付けられている)の理論体系を踏襲した上で、日蓮法華宗の宗祖となった。


日蓮は1260年(文永元年)、満38歳の時に、「立正安国論」を、鎌倉幕府の
前執権(第五代)北条時頼(この時点では、得度して最明寺入道)に対し、
御家人の宿屋光則(鎌倉の光則寺はその屋敷跡)を介して呈上した。
これは日蓮の最初の「国家諌暁(こっかかんぎょう)」と意義付けられている。
「国家諌暁(国主諌暁)」とは、国家の主権者に対し、その誤りを正し、
正義を明らかにして、諌めるという意味である。

鎌倉幕府が編纂した歴史書「東(吾妻)鏡」にも記録されているように、
当時は暴風雨や旱魃、大寒気などの異常な気象現象や大地震が起こるなど、
自然災害が頻発し、それに伴って、「諸国の田園ことごとくもって損亡す」と
いうほどの大飢饉に襲われ、伝染病の流行や火災なども続発し、鎌倉の街路は
死人や病人で溢れ、1261年(弘長元年)には、病者や孤児、死屍を路辺に
捨てることを禁じる法令を発せねばならぬほどの悲惨な状態で、世は暗澹たる
状況にあったという。

特に、1257年10月(正嘉元年8月)に起きた大地震はマグニチュード7.0~7.5、
震央は相模湾内部、江ノ島の南約10km、鎌倉の沖合いであったと推定され、
鎌倉の都では「戌の刻大地震。音有り。神社仏閣一宇として全きこと無し。
山岳頽崩し、人屋顛倒す。築地皆悉く破損し、所々の地裂け水湧き出る。
中下馬橋の辺地裂け破れ、その中より火炎燃え出る」というように、主な建物
が悉く倒壊するほどの甚大な損害を被ったという。


日蓮はこの大地震を機に、駿河国(現在の静岡県中央部)にある岩本実相寺に
籠もって、一切経(大蔵経ともいう。2世紀後半から始まったシナに於ける経典
の漢訳事業が進み、6世紀頃には集大成され、北魏では「一切経」と呼び、
梁では「大蔵経」と呼んだ。仏典の総数は、経・律・論合わせて5048巻)を
読んだということになっている。
「立正安国論」の著述は、1253年(建長5年)に安房から鎌倉に入った日蓮が、
初めて結んだ松葉が谷の草庵で為されたと伝えられ、その鎌倉大町の地は
祖師の聖跡として、日蓮宗寺院・安国論寺になっている。

立正安国論400

日蓮は、「立正安国論」の中で、相次ぐ天変地変、飢餓、疫病の原因は、国中の
人々が正法である法華経を信仰せずに、禅宗や念仏専唱の浄土宗等の邪宗教に
帰依しているからだとして、護国三部経の「金光明最勝王経」「仁王般若経」
「法華経」や「大方等大集経」「大般涅槃経」「薬師瑠璃光如来本願功徳経」
などの経文を引用し、国を救い、民を救う正しい宗教は法華経信仰以外に無く、
法華経を国教にすれば(立正)国家も国民も安泰(安国)となると主張したの
である。
そして、速やかに日本国中が法華経に帰依せずに、邪宗教を信仰し続ければ、
必ず自界叛逆(内乱)、他国侵逼の難(他国からの侵略)も続発するであろうと
警告した。

では、何故に法華経以外を信仰すると、災難が起こるのかという説明では、
「世皆正に背き人悉く悪に帰す。
 故に善神国を捨てて相去り、聖人所を辞して還らず。
 是れを以て魔来り鬼来り災起り難起る」

『この災難の原因は、世の中の全ての人々が正しい教えに背いて、悪法邪法に
 帰依したことに依る。
 その為、国を護る諸天善神はこの国を捨てて天上に去り、正法を広める聖人
 も去って還って来ないのだ。
 その隙に乗じて、悪魔や悪鬼が襲って来て、次々に災難が起こるのである』と、
邪宗教を崇めた結果、災難が起きているというのである。

これは所謂「神天上(かみてんじょう)の法門」と言われるもので、
世の人々が皆、正しい仏法である法華経に背く時、善神が法味に飢え、
守護すべき国土を捨てて、天界の本地に戻り、その代わりに神社仏閣には
悪鬼・魔神が住み、種々の災難を起こすのだという論法である。
日本の「神」は、法味という食べ物(法華経の題目「南無妙法蓮華経」)を
食べなければ、神力が一切出ないというのだ。
神に法味を捧げる方法は、「南無妙法蓮華経」=「妙法蓮華経(法華経)に
帰依します」と唱えることだという。

最明寺入道 北条時頼400

「立正安国論」に於いて「災難を除く方法」についての記述部分では、
「大般涅槃経」の「蟻子を殺す者は必ず三悪道に落つ。謗法を禁むる者は
定めて不退の位に登る」
『蟻を殺した者でも必ず三悪道に堕ちるが、謗法の者(法華経を信仰しない者)
を殺せば、必ず不退転の菩薩の位に達し、成仏の境涯に到る』など、
「正しい仏法を護る為ならば、武器を執って良い」「邪宗教を信仰する者を
殺害しても、罪にならないどころか、仏に成れる」という趣旨の経文群を
これでもか、これでもかと長々引用し、他宗派を非難し、根絶を訴えている
のである。

「所謂覚徳とは是れ迦葉仏なり。有徳とは則ち釈迦文也」
『昔、邪宗教の者に迫害されても、正法を弘めた覚徳比丘とは、後の迦葉仏の
ことである。その時の王で、正しい仏法を護る為に戦闘して、謗法者を殺した
有徳王は、後の釈迦牟尼仏である』という引用文もある。

同じく、「大般涅槃経」からの引用文で、
「刀杖を持つと雖も『応に』命を断ずべからず」
『但し、刀や杖を持っていても、みだりに人の命を断ってはならない』という
のもある。
この一文の「応(みだり)に」を意図的に日蓮遺文集から削除している宗派が
ある。
それは何故かと言えば、「殺してはならない」というのは、殺すことを禁じる
意味であるが、「みだりに殺してはならない」というのは、殺すことを善しと
して許容した上で、そのことに制限を設けているに過ぎないという意味となる
からであって、奇麗事ばかりをほざいている教団としては、殺人教団オーム
真理教の「ポア」同様の概念で、実に都合が悪いからである。
但し、日蓮系教団の信者などというものは、己らの信仰が世界最高唯一絶対
無二の正しい宗教だと逆上せ上がって、偉そうな口を叩いている割には、
「立正安国論」を通読している者など殆ど居ないのが実態であるから、何が
どう書いてあろうが、「日蓮在世が末法時代でないこと」同様に、誰も問題意識
は持たないのだ。

太刀400

但し、長々と「邪宗教を信仰する者を殺害しても、罪にならないどころか、
仏に成れる」と述べた割には、謗法の坊主を殺せとは言わず、布施を絶って、
兵糧攻めにせよと主張している。

「夫れ釈迦之以前の仏教は其の罪を斬ると雖も、能仁以後の経説は
 則ち其の施を止む。
 然れば則ち四海万邦、一切の四衆、其の悪に施さず」
『釈尊の前世の事蹟で、謗法を禁断する方法として、謗法者の命を断ったこと  
 を説いたが、今の釈尊が教えるのは、謗法の坊主に対して布施をしては
 ならないということである』と兵糧攻め作戦を提起しているのだ。

「正法を毀る者をば大臣・四部之衆、応当に苦治すべし」
『正法(法華経)を謗る者があれば、国王や大臣や役人やその他、皆で力を
合わせ、徹底的に根絶しなければならない』
正法を謗る人を禁じて、正法を信ずる人を重んずるならば、国中は安穏で
天下は泰平になるであろうというのである。


因みに、日蓮は「撰時抄」では「建長寺・寿福寺・極楽寺・大仏・長楽寺等の
一切の念仏者・禅僧等が寺塔をばやきはらいて彼等が頸をゆひのはまにて切らずば
日本国必ずほろぶべしと申し候了ぬ 」
『建長寺・寿福寺・極楽寺・大仏・長楽寺等の一切の念仏者・禅僧等の寺院
を焼き払って、彼らの首を由比ガ浜で斬ってしまわねば、日本国は必ず滅ぶ
と申した』と述べている。

「然れば則ち三界は皆仏国也。 仏国其れ衰へん哉。
 十方は悉く宝土也。 宝土何ぞ壊れん哉。
 国に衰微無く土に破壊無くんば、身は是れ安全にして、
 心は是れ禅定ならん。 此の詞此の言信ずべく崇むべし矣」

『そうするならば、この世界はそのままで仏の国となる。
 仏の国が衰えることがあろうか。いや、決して衰えることはない。
 十方の世界は、そのままで浄土(平和楽土)が現出する。
 浄土が破壊されることがあろうか。いや、決して破壊されることはない。
 国が衰えることなく、世界が破壊されなければ、その身は安全であり、
 心は平和でありましょう。
 この言葉を真実と信じなければいけない、崇めなければいけない』
これは当に机上の空論である。

大蔵経400
                    大蔵経

人々が、正しい仏法である法華経を信奉しないが故に起こったと、日蓮の言う
「三災七難(さんさいしちなん)」であるが、「七難」については、「立正安国論」
に引用された護国三部経の「金光明最勝王経」「仁王般若経」「法華経」や
「大方等大集経」「薬師瑠璃光如来本願功徳経」の経典に依って、その内容に
多少の差異がある。

「三災」は、「倶舎論(くしゃろん)」に依ると、
「大の三災」には、「火災」「風災」「水災」があり、
「小の三災」には、
「穀貴(こっき)」五穀の値段が異常に高騰する物価騰貴の災難、
「兵革(ひょうかく)」戦乱の災難、
「疫病(やくびょう)」伝染病や流行病の災難がある。

「七難」とは、正しい仏法を誹謗することに依って起こる七種の難で、
「薬師瑠璃光如来本願功徳経」の七難を例に挙げると、
 ①人衆疾疫(にんじゅしつえき)難 (伝染病が流行り、多くの死者が出る)
 ②他国侵逼(たこくしんぴつ)難  (外国から侵略される)
 ③自界叛逆(じかいほんぎゃく)難 (自国に内乱が起こる)
 ④星宿変怪(せいしゅくへんげ)難 (彗星や流星が現われたり、天体の運行や 
                  輝きに乱れが起こる)
 ⑤日月薄蝕(にちがつはくしょく)難(日食や月食など異常現象が起こる)
 ⑥非時風雨(ひじふうう)難    (季節外れの暴風や強雨が起こる)
 ⑦過時不雨(かじふう)難     (雨季に雨が降らない天候不順が起こる)

日蓮は、他宗を撲滅して、法華経を信奉するならば、これら種々の災難は悉く
摧滅(さいめつ)して、安穏な仏国土が現出するというのであるが、大乗経典には
こう書いてある、ああ書いてあると学生の卒業論文のような引用の寄せ集めで
あり、机上の空論も甚だしいものである。
小学生の少女がポルノ小説を書き、オーガズム(性的絶頂)を感じたの、
どうのこうのと描いているようなものである。

「天変地異」の「天変」は天空に起こる変動のことで、異常気象やそれに
依って齎される災害、日食や月食、隕石、彗星、暴風・大雨などを言い、
「地異」は、地震や津波、火山の噴火など、地上で発生する異変のことを
意味するが、それらの原因を人為的なものと見做すのは、
「天と人とに密接な関係があり、相互に影響を与え合っている」という儒教の
教義である「天人相関説(てんじんそうかんせつ)」の思想そのものである。

日本国中で法華経を信仰して、「南無妙法蓮華経」と「正しい教えである白い
蓮の花に帰依します」とクマーラ・ジューヴァ訳法華経の表題「妙法蓮華経」を
繰り返し唱えたならば、地震も起きず、火山も噴火せず、日食や月食も起こらず、
隕石も落ちず、彗星も見えず、暴風雨も起こらず、伝染病も流行せず、
内乱も起こらず、外国も侵略して来ないという有り難いお話であるが、
そもそも、この「天人相関説」は、シナでは紀元前後の後漢時代に既に
「天文は純然たる気の運行に過ぎず」として批判された思想なのである。



ところが、21世紀の現代日本には、この「立正安国論」の無謬性を信じ、
教団経営者の言うがままに、布教せんと活動している日蓮系カルト教団信者は
推定で、少なくとも全人口の5%ほどは存在し、政治的には第三勢力を形成
している。
現に、全国の書店に「日蓮大聖人に帰依しなければ日本は必ず亡ぶ」だの、
「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」だのという、日蓮の立正安国論を真似た
「国家諫暁書」気取りの書籍が置いてある。

何故に、このような馬鹿げた論が為されるかと言えば、日蓮が仏法の「法」の
概念を取り違えていることから起こっているのである。
ある巨大日蓮系カルト教団では、「南無妙法蓮華経と唱えると、自分の生命が
宇宙のリズムと合致して、幸福な境涯になる」とまで広言している。
たとえ「宇宙のリズム」とやらと合致したとしても精々、六道輪廻が良い
ところだと、私には思えるのだが。

仏教における「法」とは、サンスクリット語で「ダルマdhárma」、
サンスクリット語の俗語であるパーリ語で「ダンマdhamma」であるが、
原始仏典に依れば、ゴータマ・ブッダが説いたのは、宗教教義としての「教」
(ドグマ)ではなく、人として歩むべき道を歩んで行く為の生活の指針となる
倫理道徳的な「規範」や「法則」としての主観的世界の「法」(ダルマ)で
あったはずで、何もニュートンやアインシュタインではあるまいし、客観的
世界の法則性を説いた訳ではないのである。

ゴータマ・ブッダのイメージにせよ、その教説にせよ、伝言ゲームのような
口伝や翻訳、意図的な偽作が重ねられ、針小棒大な表現の加上に加上が積み
重ねられ、最初期の仏教が伝えられる原始仏典の「スッタニパータ(経の集成
orブッダの言葉)」や「ダンマパダ(真理の言葉or法句経)」の教えとは似ても
似付かぬ変質を遂げ、原意から遠く離れた煩瑣な教理を弄する8万4千種もの
仏教経典群にまで爆発的に膨張した。
それはまるで、村一番の美人と評された田舎娘の評判が評判を呼び、やがて
日本一の美人と称され、次には三国(日本、インド、シナ)一、世界一と
エスカレートし、仕舞いには美の神ヴィーナスとまで崇め奉られるような
馬鹿馬鹿しいことなのである。




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