釜石艦砲射撃四方山話 …アメ公は16in艦砲弾を1605発も撃ち込みやがった!

釜石艦砲射撃四方山話 

…アメ公は16in1605発、8in2120発、5in1621発
もの艦砲弾を撃ち込みやがった!




岩手県釜石市は、昭和20年(1945年)の7月14日と8月9日の2度に亘り、
アメリカ海軍を主力とする連合国軍の戦艦、巡洋艦、駆逐艦からの艦砲射撃を
受け、壊滅的な被害を被った。
主要な攻撃目標は日本製鐵釜石製鉄所であったにせよ、市街地を含む全域が
被弾していることから、軍民問わぬ無差別攻撃であったことは明らかである。
7月14日の攻撃は、本州初のアメリカ海軍に依る艦砲射撃であった。

純軍事的な観点からすると、日本軍の敗北が決定的な戦況に至っていた、
無条件降伏1ヶ月前、1週間前の段階に於いて、上陸作戦の援護射撃という
訳でもなく、艦隊がわざわざ機雷の敷設されていた危険な日本沿岸に侵入し、
空爆で事足りる攻撃目標を艦砲射撃する必要など、更々無かったのである。

戦略爆撃機B-29で日本本土を空爆していたのは、アメリカ陸軍航空軍
(1947年にアメリカ空軍として独立)であった。
爆撃隊に付ける護衛戦闘機にしても、硫黄島から出撃するアメリカ陸軍航空軍
所属のノースアメリカンP-51 マスタングであった。
アメリカ海軍空母機動部隊は、グラマンF6Fヘルキャットなどの艦上戦闘機を
発進させては、機銃掃射に依る日本本土の無差別攻撃を行っていた。
戦争終結を目前にして、アメリカ海軍としては、「このままでは、陸軍航空軍の
手柄だけで日本が降伏してしまう。戦争が終わる前に、海軍にも日本本土を
砲撃させろ」、要するに「俺たちにもやらせろ!」という発想、その程度の動機
であったに違いない。


インディアナ マサチューセッツ クインシー シカゴ 7 14
戦艦インディアナ、戦艦マサチューセッツ、重巡洋艦クインシー、重巡洋艦シカゴ

釜石6


戦艦サウスダコタ

インディアナ2
サウスダコタ級戦艦2番艦インディアナ

マサチューセッツ2
サウスダコタ級戦艦3番艦マサチューセッツ

ボルチモア級重巡洋艦シカゴ1
ボルチモア級重巡洋艦シカゴ

ボルチモア級軽巡洋艦クインシー1
ボルチモア級重巡洋艦クインシー


7月14日に釜石への艦砲射撃を行ったのは、ジョン・シャフロス少将率いる
第34.8.1任務隊の旗艦、戦艦サウスダコタ、
サウスダコタ級戦艦の2番艦インディアナ、
サウスダコタ級戦艦の3番艦マサチューセッツ、
ノーザンプトン級重巡洋艦の4番艦シカゴ、
ボルチモア級重巡洋艦の4番艦クインシー、
フレッチャー級駆逐艦アボットなど、
戦艦3隻、重巡洋艦2隻、駆逐艦9隻であった。

7月14日11時頃から機動部隊の艦載機に依る偵察飛行と機銃掃射が開始され、
艦砲射撃は12時10分から14時10分までの2時間に亘って行われた。
この日の艦砲射撃では、日本製鐵釜石製鉄所を中心に被弾し、鈴子、只越地区、
嬉石・松原地区などが甚大な被害を受けた。

アメリカ海軍の記録に依れば、
16in砲弾802発、8in砲弾728発、5in砲弾1035発、計2565発が発砲された。


釜石艦砲射撃7 14
第1回艦砲射撃航路図(釜石艦砲戦災誌)

サウスダコタ 16インチ砲 7 14
サウスダコタ主砲16in艦砲

インディアナ主砲 16インチ
インディアナ主砲16in艦砲

インディアナ 7 14
インディアナ

マサチューセッツ1
マサチューセッツ

マサチューセッツ 8 9
マサチューセッツ

釜石3
駆逐艦アボット艦上

釜石5
駆逐艦アボット艦上

釜石4
駆逐艦アボット艦上

F4Fヘルキャット
グラマンF4Fヘルキャット

釜石1


2度目の釜石艦砲射撃は、長崎に原子爆弾が投下された8月9日であった。
この日の艦砲射撃には、7月14日の作戦部隊であった第34.8.1任務隊に加え、
イギリス海軍のセイロン級軽巡洋艦ニューファンドランド(主砲6in三連装砲4基)、
ニュージーランド海軍のフィジー級軽巡洋艦ガンビア(主砲6in三連装砲4基)、
駆逐艦3隻(所属不明)も作戦に参加した。
(イギリス海軍とニュージーランド海軍の計5隻が発砲した艦砲弾数は不明)

8月9日、11時5分から機動部隊の艦載機に依る偵察飛行と機銃掃射が開始され、
艦砲射撃は12時47分から14時45分までの2時間に亘って行われた。

アメリカ海軍の記録に依れば、
16in砲弾803発、8in砲弾1392発、5in砲弾586発、計2781発が発射された。
但し、この発射弾数はアメリカ海軍のみの数値であり、イギリス海軍、
ニュージーランド海軍の発射弾数は記録が見付からず、含めていないので、
3000発を超える被弾があったことは間違いないと推測される。

8月9日の艦砲射撃では、再び日本製鐵釜石製鉄所が攻撃されたほか、
特に中妻、甲子(かっし)村(小川・小佐野)などが甚大な被害を受けた。

この2度に亘る艦砲射撃で、アメリカ海軍だけでも、16in1605発、
8in2120発、5in1621発、計5346発もの艦砲弾が釜石市内に撃ち込まれた。
こうして、釜石は被災世帯4,543世帯、被災人員16,992人、750余人もの死者
を出すという、壊滅的な被害を被ったのである。


釜石艦砲射撃8 9
第2回艦砲射撃航路図(釜石艦砲戦災誌)

ニューファンドランド
イギリス海軍軽巡洋艦ニューファンドランド

ニュージーランド海軍軽巡洋艦ガンビア
ニュージーランド海軍軽巡洋艦ガンビア

8 9 ニュージーランド 軽巡洋艦ガンビア
ニュージーランド海軍軽巡洋艦ガンビア

16インチ砲弾1
16in艦砲弾


16インチ艦砲弾2
16in艦砲弾


釜石市内全域が焦土と化した艦砲射撃に依る攻撃では、最大の艦砲弾である、
16in艦砲弾が1605発も撃ち込まれた。
この16in艦砲弾が、如何に大重量砲弾であったかと言えば、直径40.6cm、
全長162.6cm、榴弾(りゅうだん…内部に火薬が詰められた砲弾)で、
重量約1000kg、炸薬量約70kg、最大射程38.720kmという化け物のような
艦砲弾であった。

このアメリカ海軍の16in(40.6cm)艦砲弾は、日本の長門型戦艦(1番艦長門、
2番艦陸奥)の主砲、41cm(16.1in)艦砲弾に相当する大重量砲弾である。
因みに、大和型戦艦(1番艦大和、2番艦武蔵)は、史上最大の46cm主砲
3基9門を備えていた。
日露戦争に於ける日本海海戦で、ロシアのバルチック艦隊を撃破した連合艦隊の旗艦、
戦艦三笠の主砲でさえもが、12in連装砲塔2基であったことからすれば、16in艦砲弾が
如何に巨大な大重量砲弾であったかは想像の域を超えている。
現在でも世界最大の大重量砲弾である16in艦砲弾を1605発も釜石市内全域に
撃ち込んだヤンキーはサタンの使者であった。
ニューヨークにも、16in艦砲弾を1万発ほど撃ち込んでやりたいものである。


釜石港空撮1

釜石01







釜石02




アイオア級3

flx3liアイオア級

アイオア








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コメント

皇紀二千七百年 #-

民間人諸共「共絶ち」作戦か……

中共海軍新鋭艦 055型を調べて写真を検索している中で、同じサイズの米海軍ボルチモア級重巡洋艦が気になり久々に見ていたらこちらのブログに行き着きまして読まさせて戴きました。


釜石がかつて艦砲射撃を受けた事は知ってはいましたがこれ程とは………

津波で何もかも流されたのと違わぬ破壊っ振り…民間人虐殺何のそのの攻撃には流石に怒りが湧きます。


中狂海軍はもっと狡猾野蛮な攻撃を将来南西諸島全域に仕掛けてくるでしょう。


艦砲射撃や便衣兵含め上陸など絶対できぬよう小型無人潜水艦や高速戦闘艇の大量配備とその地下秘匿施設整備といった、海防の大幅な強化を日本は直ちに行って欲しいものです。

2017年05月24日(水) 06時04分 | URL | 編集


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