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機能を追及したフォルムは美しい② …前翼型推進式試作機「震電」

 2013-10-15
機能を追及したフォルムは美しい② 

               …前翼型推進式試作機「震電」



大東亜戦争末期、日本海軍は、戦略爆撃機B-29の迎撃用に高速局地(防空)
戦闘機を開発していた。
海軍航空技術廠飛行機部の鶴野正敬技術少佐のアイデアから、「九州飛行機」で、
日本で唯一の機首付近に小翼を配した前翼型(エンテ型)の形状、機体後部
にプロペラを配置する推進式(プッシュ式)の単発単座局地戦闘機の試作機
「震電(しんでん)」が製作された。
試作名称は、日本海軍十八試局地戦闘機で、機体略号はJ7W1。


1番震電1a


震電の技術的な特徴として、6翅(し)の推進式プロペラを尾端に配置したのは、
機首の成形に依って、空気抵抗を減少させ、胴体とプロペラ後流との干渉を
無くし、プロペラ効率を上げる為であった。
また、牽引式(プル式)プロペラが機首に無いことから、重武装が可能で、
大口径機銃を集中装備することが出来た。
6翅のプロペラが採用されたのは、プロペラの直径を増さずに、高高度での馬力
を活かす為で、量産型では直径はそのままに、ブレード一枚当たりの面積を
1.5倍にした幅広の4翅プロペラを装備する予定であったという。
操縦席後方に、推進式の「ハ四三」四二(MK9D改)発動機を装備。

前翼型のメリットとして、機体前方にある前翼と主翼が両方で揚力を発生
させることから、主翼面積を小さくすることが出来た。
また、失速特性が良くなり、大迎え角でも失速し難い性能を得た。
※迎え角(angle of attack)
翼に当たる気流と翼弦線との為す角、飛行機の進行方向と翼弦線とが為す
角を言う。

昭和20年(1945年)6月に試作機が完成はしたものの、試験飛行を行っていた
段階で終戦を迎えた。
震電の構造上の問題点としては、プロペラが操縦席の後方にあり、緊急脱出時に
パイロットがプロペラに巻き込まれる可能性が高いという致命的な欠陥があった。


震電 図面2


尚、三菱重工業でも、「閃電(せんでん)」という推進式局地戦闘機の開発を
行なっていたが、双胴の形状の所為か、プロペラが発生させる気流で水平尾翼
が異常振動を起こすなどの問題点を解消出来ず、昭和19年(1944年)7月に
試作中止となった。
試作名称は、十七試局地戦闘機で、昭和18年(1943年)夏以降は「試製閃電」
と改称。機体略号はJ4M1。


閃電1
閃電1

閃電2
閃電2

閃電3
閃電3

因みに、震電や閃電同様のレシプロエンジン推進式戦闘機は、
アメリカでは、カーチス社が前翼型のXP-55 アセンダーを、
ドイツでは、ヘンシェル社が前翼型で、二重反転プロペラのP75ヘンシェルを、
スウェーデンでは、サーブ社が双胴のSaabサーブ21を開発していたが、
それらのフォルムは震電のように美しいとは言えない。


2番震電3bb

3番震電1bb

震電47

4番震電2bb

5番震電8bb

6番震電15bb

7番震電3a

8番震電2a

9番震電4a

10番震電5a

可愛い拍手

アセンダー6
XP-55 アセンダー1

アセンダー7
XP-55 アセンダー2

ヘンシェルP75A2
P75ヘンシェル1

ヘンシェルP75
P75ヘンシェル2

サーブ21a
サーブ21 A


サーブ21 B




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