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占いの歴史夜話⑥…娘の相手の男が、誰なのかを占う母親

 2016-11-20
占いの歴史夜話⑥ 

…娘の相手の男が、誰なのかを占う母親



我が国の古代、卜部(うらべ)という、占いを専業とする技術者集団が
朝廷に仕えていた。
庶民が日常生活の中で行なった夕占(ゆうけ)や足占(あしうら)、水占
(みなうら)などの占いが私的な占いであったのに対し、この卜部に依る
占いは、公的な占いであったと言える。

万葉集には、自分で占うだけではなく、職業的な占い師にお願いして、
占って貰うこともあったことが分かる歌もある。
そんな歌からは、奈良時代と現代、今も昔も変わらぬ、人間味溢れる人間模様
を垣間見ることが出来て、とても愉快である。


第6記事1
By しゅうぽんたん様
「GATAG」様より、フリーイラストを拝借。


娘の想い人なのか、既に良い仲になってしまった相手なのかは定かでないが、
娘の男が一体誰なのか、男の名前を聞き出そうと躍起になっている母親の様子
が想像出来るような一首がある。

「武蔵野に 占部肩焼き まさでにも 告(の)らぬ君が名 占に出にけり」
(3374)
大意は、「武蔵野では占い師が鹿の肩の骨を焼いて占いをするが、その占いでも
はっきりとお告げなどないはずの隠していた、貴方の名前が占いに現われて
しまった」(文責在詠山史純)であろうか。

「肩焼き」を「象(かた)焼き」とする説もあるが、その場合の「象」は
焼いた骨に現われた「ひび割れの形」を意味することになる。
この歌の結びは「占に出にけり」で、「占いに現われてしまった」とあるが、
実際に母親が武蔵野(東京と神奈川、埼玉の一部)に住まう占い師を尋ね、
占って貰った結果、秘密していた男の名前が判明してしまったということでは
ないであろうと思われる。
想像するに、母親がどこからか娘の相手の情報を得たものの、その情報源を隠し、
「あんたの男が誰だか、占いで分かったよ!」とでも言ったのではなかろうか。


第6記事2
By しゅうぽんたん様
「GATAG」様より、フリーイラストを拝借。


自分の恋人が誰なのか、決して母親に教えないぞと娘が詠っている歌もある。
「百積(ももさか)の 舟隠り入る 八占(やうら)さし 母は問ふとも 
その名は告らじ」(2407)
大意は、「大きな荷物を積んだ船が入る浦、そのウラではないけれど、
幾度も様々に占いをして、母がしつこく貴方の名前を問い質そうとも、
私は決して貴方の名前を告げません」(文責在詠山史純)であろうか。

「百積の舟」というのは、「百石の荷物を積むことができる大きな船」のこと。
「八占(やうら)」は「弥占(やうら)」とも書くが、「何度も占うこと」
「様々に占ってみること」を意味する。
大きな船が入る港であれば、大勢の人々で賑わっていたはずであるから、
この「八占さし」というのは、多くの人々の中で辻占をするという意味なの
かも知れない。
娘の相手の男が一体誰なのか、問い質すことに躍起になっている母親の様子が
伺えるが、「お腹の子の父親は一体誰なのよ!」という深刻な「赤ちゃんが
出来ちゃった」騒動であったのかも知れない。


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