スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)
タグ :

占いの歴史夜話⑬…神祇官(じんぎかん)卜部(うらべ)一族

 2016-11-24
占いの歴史夜話⑬ 

…神祇官(じんぎかん)卜部(うらべ)一族



我が国の古代には、どういう職種で朝廷に仕えるかで分類した部民(べみん)という
制度があって、例えば、機織(はたおり)に従事した集団を「服部(はとりべ)」、
宮城の守衛を任務とした武人の集団を「門部(かどべ)」、朝廷の料地を管理した
集団を「刑部(おさかべ)」、馬や犬や鳥の飼育を担当した集団を「飼部(かいべ)」
など、具体的な職掌名が付けられていた。

これらの技術者集団は「品部(しなべ、ともべ)」と言われるが、その職業部を
そのまま姓氏として名乗り、「服部(はっとり)」さん、「門部」さん、「刑部」さん
と、今日までご子孫の苗字として受け継がれている。
また、「飼部」は細かく分かれて、「馬飼部」は「馬飼」さん、「犬飼部」は
「犬飼」さん、「鳥飼部」は「鳥飼」さんという風に古代職業姓が残っている。

「卜部(うらべ)」さん、「占部(うらべ)」さんという苗字がある。
「卜部」も品部の一つで、卜部一族は占いを専業とする技術者集団として、
朝廷に仕えていたという。
カタカナの「ト」の字に似ている「卜(ぼく)」という漢字の元の象形文字は、
古代中国で行なわれていた「亀卜(きぼく)」という占術で占う為に、亀の甲羅を
裏側から焼いて、表面に生じるひび割れの様子を象ったものであるとされている。
別の説では、棒(|)を立てて、どの向きに倒れるか、その倒れた方向(ヽ)に
依って占ったことからの象形ではないかという見解もあるが、象形文字の形象から
して、そうではないように思われる。

鹿などの動物の骨、獣骨を焼いて占う場合は、「骨卜(こつぼく)」と言って、
そのひび割れの形を「占形(うらかた)」、または「卜兆(ぼくちょう)」と呼ぶ。
対馬や壱岐のように、朝鮮半島に近い地域では弥生時代には伝わっていたようで、
日本全国各地の遺跡から骨卜で使われた骨(卜骨と呼ぶ)が発掘されている。


第13記事1
「GATAG」様 フリー画像・写真素材集4.0より拝借。


「卜」の字に「口」の字が付いて、「占」の字に変化したのは、占いの結果である
神の意志を占い師が言葉で解説したことからと考えられている。
7世紀の頃から、朝廷の宮中祭祀や神社の管理は「神祇官(じんぎかん)」という
高級官僚に依って行なわれていたが、卜部一族はその神祇官として、占いに従事
していた祭祀貴族であった。

古文書の記録には、7世紀の頃、古代の地方豪族である国造(くにのみやつこ)の
一族の中で、対馬から10人、壱岐から5人、伊豆から5人、亀卜術に優れた
20人が、神祇官としての「卜部」として、朝廷に登用されていたと書かれている。
亀卜術で、どのようにひび割れしたら、こういうことを意味するなどという判断の
根拠となる理論については勿論のこと、秘伝であった訳である。
対馬、壱岐、伊豆の三ヶ国出身以外の卜部氏は、「太占(フトマニ)」という日本
古来の占術を用いていたという説もあるが、詳しい内容は分かっていない。

「浦部」さん、「浦辺」さん、「卜」さん、「浦」さん、「裏」さんという苗字も
この「卜部」「占部」に由来している。
特に「占部」の読み方は「うらべ」だけではなく、「うべ」「うらなべ」「しべ」
「せんぶ」「せんべ」と多岐に亘って変化しているが、ルーツは一緒と考えられる。
卜部一族のご子孫の多くは神社の神職として、日本神道を守って来られたのである。






スポンサーサイト
タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://kannoeizan.blog111.fc2.com/tb.php/628-f5ff738f
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。