華やぐ日々よ …詠山史純の愚考拙文録 占いの歴史夜話⑭…年占(としうら)

占いの歴史夜話⑭…年占(としうら)

占いの歴史夜話⑭ 

…年占(としうら)



年占(としうら)は、村落などの集団単位で行なう占いで、その年一年を
占うものである。
年の初めや農作業を始める前に、その年一年の天候や作柄の良し悪しを占い、
生活の方針を定めようとしたことに依る。

その占い方法は実に様々有って、全国各地の由緒有る神社には神事として、
大切に地域に伝承されている。
代表的な占いには、筒粥(つつがゆ)とか、管粥(くだがゆ)とも呼ばれる
粥占(かゆうら)がある。
お粥を炊いて、その中にストロー状の竹や葦(あし)の管を入れる。
時間を置いて、後でその管を割ってみて、その中への米粒の入り具合で占う
というものである。


第14記事1
「PAKUTASO」様のフリー写真素材を拝借。


豆占(まめうら)は節分の時に、豆を一年12ヶ月に見立て、12粒を囲炉裏で
焼いて、その焼け具合で各月の天候を占うもので、一粒一粒を火にくべては、
その焼け具合や煙の上がり方で占う方法もあるようである。
察するに、焼いた豆が白っぽかったら、晴れの日が多いとか、黒っぽかったら、
雨の日が多いなどと判定したのではなかろうか。
この様に、占いは予め「こうなったら、こういうことを意味する」と決めておいて、
その定めた作法に従がって、神意を汲み取り、未来を予知する方法なのである。


第14記事2
「PAKUTASO」様のフリー写真素材を拝借。


綱引きというのもルーツは年占神事である。
半農半漁の村落で「こちらが勝ったら豊作」、「あちらが勝ったら豊漁」など
という、どちらが勝っても良い結果の年占は微笑ましいものである。

相撲が神事であったことはよく知られているが、実は年占神事として、
五穀豊穣を願って行なった力競べで、神様の判定を仰ぐという意味合いの
占いであった。
相撲の取り組みは、四角く土を盛った上の丸い土俵で行なわれる。
土俵の円というのは「天」を意味し、土俵を囲む四角は「地」を意味する。
その上に「人」が立つということで、あの土俵というものは「天人地」の
宇宙を象徴しているという深い意味が込められている。


第14記事3
小田原市のHPより、「小田原梅まつり(流鏑馬)」の写真を拝借。


疾走する馬上から的を射る流鏑馬(やぶさめ)も、「的射(まとい)」という
弓矢で的を射る占い方法である。
流鏑馬は元々「矢馳せ馬(やばせうま)」と呼ばれていたものが変化した言葉
のようである。
神社に依っては「天気占い」と呼び、的に12本の矢を放って、12ヶ月の天候
を占い、その結果を目安として作付けしていたという。

その他、有名なところでは競馬や舟競争などがある。
競技の勝ち負けは神様の意志であるという考え方から、その結果で吉凶や豊作、
凶作を占ったのである。



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テーマ : 歴史雑学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

2016/11/25 01:16 | 占いの歴史COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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