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御仕着せの憲法典「日本国憲法」物語(41)…ホイットニーの顔を立てて遣って呉れ

 2018-02-14
御仕着せの憲法典「日本国憲法」物語(41)


…ホイットニーの顔を立てて遣って呉れ



「現日本国憲法は当時、占領軍に依って、1週間足らずで作られた英文の憲法を、
ほぼそのまま日本文に訳した『押し付け憲法』であり…」『植民地憲法』等と
発言されたのは、「自主憲法期成議員同盟」会長であった岸信介元首相である。
言うまでもなく、安倍晋三現首相のご母堂は、岸信介元首相のご長女である。

現行憲法典の「日本国憲法」が連合国最高司令官総司令部(GHQ)に依る
「押し付け憲法」であることは、厳然たる歴史的事実である。
しかし、日本の左翼勢力は、この即席翻訳マッカーサー憲法を、恰も「聖典」で
あるかの如くに崇め奉るのを常としている。


「民間グループの試案(※憲法研究会の起草した第三次草案を指す)が寄せられて
いなかったとしたら、民生局の少数のスタッフで、しかも1週間で、現憲法の
ような草案を作ることは出来なかったろう。
『押し付け』だの、『植民地憲法』だのというのは、天皇主権に拘った者たちの、
こうした歴史状況や起草過程の事実を無視した政治的発言であろう。
現憲法は全世界5千万人の死者の犠牲によって贖われた人類の悲願の結晶とさえ
言えるのではないか」
(朝日クロニクル 週刊20世紀1947…色川大吉東京経済大学名誉教授)

「わずか九日間の作業で、憲法学の専門家ではない素人集団が一国の憲法草案
を作り上げたことは世界史に未曾有のことであろう。
しかし、このことはGHQ草案がいい加減なものであったことを意味しない。
むしろ、弁護士、経営者、下院議員、政府職員、大学教授、新聞記者、外交官等
多彩な経歴を持つ民生局員たちは、市民的立場から一国の基本法を構想するに
ふさわしかった」
(週刊朝日百科 日本の歴史123…松尾尊兊京都大学名誉教授)


この様に、所謂護憲勢力は、日本国憲法を、一字一句たりとも変更を許されぬ
程に立派な大法典、「不磨の大典」扱いし、崇め奉っている訳であるが、全103条を
繰り返し読み込んでみれば、実は相当にお粗末で、杜撰極まりない構成の法典
であることに、誰しもが容易に気付く。

最も有名な不具合は、内容の重複する、第11条と第97条の併記である。
『第3章 国民の権利及び義務
第11条 
国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。
この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、
現在及び将来の国民に与へられる』

『第10章 最高法規
第97条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の
努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の
国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである』


第162記事courtney-whitney
GHQ民生局長 コートニー・ホイットニー准将


一国の基本法ともあろう、神聖であるべき憲法典が、斯くも薄見っともない
仕儀に立ち至った経緯もまた、日本人に広く知れ渡っている。
連合国軍最高司令官のダグラス・マッカーサー(Douglas MacArthur)元帥が、
「日本国憲法」のGHQ草案作成の指揮を執った、GHQ民生局長 コートニー・
ホイットニー(Courtney Whitney)准将の尽力を記念して、既に全く同じ内容の
第11条が存在するにも拘わらず、彼の執筆した第97条の条文を書き加える事を
強要し、憲法典に捻じ込んだのである。


例えば、テレビ業界のプロデューサーやら、ディレクターやらが、肉体関係を
持った自分の女をごり押しで、既に出演スタッフ埋まっている番組に余計な
キャスティングを強要する様なものである。
要するに、日本国憲法第10章最高法規第97条は、枕営業で番組出演を果たした、
尻軽の女性タレントの如き、莫迦げた代物なのである。




第162記事IncheonLandingMcArthur
昭和25年(1950年)9月15日、仁川上陸作戦の指揮を執る
マッカーサー元帥(中央)と参謀のホイットニー准将(左側)


昭和20年(1945年)12月に開催された、アメリカ、イギリス、ソ連の三国
外相会議で、対日占領管理方式の変更が検討され、13ヶ国の代表で構成される
極東委員会(FEC)の設置が決定し、翌年の昭和21年(1946年)2月26日に
活動が開始される事になる。
このFECの設置に依り、連合国の組織上、GHQは、上部機関であるFECの
管理下に置かれ、FECで決定された、対日占領政策を遂行する下部機関に
格下げとなる。
従がって、日本の憲法改正に関しても、GHQの権限は、上部機関である
極東委員会の一定の制約下の置かれる状況となる訳であった。

しかし、抑々、独裁的な指揮を好むマッカーサー元帥は対日占領政策遂行に関し、
他国の介入を嫌い、排除する傾向にあった。
皇室の存続が、日本占領統治に必要不可欠であると認識していたマッカーサー
元帥は、天皇を戦争犯罪人として裁けだの、皇室廃止だのとの国際世論を背景に、
FECが皇室廃止を決議するであろう事を予想していた。
そこで、GHQ民政局長ホイットニー准将は、マッカーサー元帥に対し、
「FECが憲法改正の政策決定をする以前であれば、憲法改正に関するGHQの
権限が、FECからの制約を受ける事は無い」と進言。
FECの介入排除が、GHQが自ら憲法草案の起草を急いだ要因と推察される。

昭和21年(1946年)2月3日(日)、マッカーサー元帥は、GHQ民生局に、
憲法改正三原則(マッカーサーノート)に基づく、憲法草案の作成を命令。
2月7日(木)、GHQ民生局は憲法草案作成を開始し、2月12日(火)には、
GHQ憲法改正草案作成を完了。

2月13日(水)、
GHQ民生局長ホイットニー准将らは、2月8日(金)に提出された憲法改正要綱
(松本試案)を拒否し、吉田茂外相、松本国務相にGHQ草案の受け入れを強要。
この時、GHQは他国から、天皇の戦争犯罪人問題で圧力を受けていると、
国体護持に腐心していた我が国の首脳を脅し、GHQ草案を受け入れれば、
皇室は存続されるとの論法で承諾させたのである。

2月26日(火)、FECはワシントンで第一回の会議を開き、活動を開始させたが、
当にその日、日本政府は、GHQ草案を基礎に、憲法改正案の起草を閣議決定した。
5月13日(月)、FECは「日本の新憲法の採択についての原則」を全会一致で
採決したものの、実質的に新憲法制定に当たっての介入は排除出来たのである。

この様な経緯から、日本政府首脳としては、マッカーサー元帥以下、GHQが
皇室の存続に動いてくれた事には感謝し、GHQ草案の指揮を執った民生局長
ホイットニー准将の顔を立てて、第97条を新憲法に捻じ込んで呉れとの
マッカーサー元帥の強要を無下に拒否出来なかったであろう事は想像に難くない。




第162記事
衆議院本会議場


それにしても、この「第11条と第97条の併記問題」が、我が国の立法府で
問題視され、その削除が議題にさえ上らないのは、奇妙奇天烈、摩訶不思議である。
「資本論」を読んだ事も無いマルクス主義者、「法華経二十八品」を読んだ事も、
「積ん読」した事も無い日蓮カルト教団信者同様に、不磨の大典と崇め奉る
阿呆陀羅憲法典「日本国憲法」を読み込んでもいない癖に、護憲勢力とやらを
形成している糞莫迦議員が多いに違いない。






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